スポーツマニアによる
スパイクシューズ講座

スパイク!スパイク!

釣り用スパイクシューズ

釣り用スパイクシューズ

磯釣りに履く靴と言えば昔は磯足袋でした。今でも磯タビとして専用品はありますが、殆ど見かけなくなりました。磯は足場が不安定で尖った岩や段差がそこかしこにあり、濡れて滑りやすくなっている場所があります。そのため、磯に行く際は必ず専用の磯靴を用意します。磯靴の条件はくるぶしが必ず隠れる物、濡れた場所でも滑りにくい物です。現在は「ロックシューズタイプ」と、すねの中程まである「ロングブーツタイプ」の2種類が主流です。シューズタイプは従来の運動靴のローカットから、くるぶしが隠れるハイカットまでありますが、磯ではくるぶしを保護するためにハイカットタイプのスパイクシューズをお勧めします。

色々な釣りに求められる靴の種類と機能

釣り専用の靴が求められるのは、磯と渓流釣り、鮎釣りぐらいです。ウェーダーについては、専門サイトが的確な情報を提供していると思われるので、当サイトでは解説しません。さて磯ブーツの解説に入る前に、一般的なゴム底の長靴を選ぶコツを書いておきましょう。

ゴム長を選ぶコツについて

皆さん、高価な釣り専用のものは必要ないと思われていると思います。 確かにホームセンターにはとても安いゴム長が並んでいるので、それでもいいのですが、手に取り履いてみて確認して欲しいことがあります。

(1)キャラメルパターンはダメ

ごつごつしたキャラメル状の底が付いたものは、畑仕事用です。濡れたコンクリートや船のデッキでは滑ります。フラットでペタッとした底のものを選んで下さい。土の上を走る運動靴のようなパターンではなく、バスケシューズのような底がいいでしょう。

(2)保温性に気をつけて

冬場に履く場合は、内部にちゃんと起毛してあるものを選んで下さい。極安の長靴は安い裏地ですから保温性が悪く、底も薄いので冷気が地面より伝わり、とても冷えます。普通の運動靴の方が暖かいくらいなので注意しましょう。ウキフカセをする人は、一般的にとても長いハリスをとります。靴ひもに引っかかって困ることもあるでしょう。長靴ならこの心配はありません。

(3)磯ブーツの底材を考える

「スパイクシューズ」は滑らないは大きな勘違いです。磯釣りをやると、すぐに分かることですが、スパイクシューズは確かに氷の上や、氷結した雪道では滑りません。しかしスパイクシューズが滑らないと云うのは大きな勘違いで、スパイクシューズはその材質や形状で滑らないのではなく、路面に足がかりを付けて安定させると云うことです。いくら固いスパイクシューズでも、岩の上に窪みを付けることはできません。ですから盲信していると悲惨な目にあります。

(4)岩の注意点

スパイクシューズの問題は滑らか、かつ濡れた岩肌です。岩そのものが火成岩のように、ざらざらで滑らない形状ならスパイクシューズでなくても運動靴で充分です。問題は水成岩のように、波や雨で濡れるとツルツルになる表面が滑らかな岩です。おまけに海苔が生えていたりしたら最悪です。よほどの平衡感覚がないとかなりの高確率で転んでしまいます。滑らないと云う点ではフェルトに尽きるかもしれません。川の底の石には藻がへばりついています。もの凄く滑ります。ですから川の中に立ち混んで釣る釣り師のウェーダー底は全てフェルトです。フェルトは一見頼りなさそうなのですが、実はとてもノンスリップ性能が高いのです。潮をかぶって表面がツルツル岩の上でも滑り難くなります。全く滑らないのではありません。

(5)岩肌の磯向けの底

要は釣場の特徴で求められる機能が変わります。もうお分かりだと思いますが、一般的な岩場ならスパイク底、常時波をかぶっているような沖磯、雨の日、水成岩のような滑らかな岩肌の磯にはフェルト底が向いているということです。滑りにくさという点だけなら、場所を選ばないフェルトに軍配が上がります。

競技能力を高めるスパイクシューズ!

釣り用スパイクシューズの底張り

底張り替え式の釣り用スパイクシューズは長く使えて経済的だという理由以外にもメリットがあります。長靴は底以外にも、型も内張もへたってくるので、結局は交換した方が賢いのです。元々が張り替え式は高いですし、交換底も安くありません。一番のお勧めの理由は、行く釣場で底を変えられるからです。スパイクシューズ底は日本海(除丹生)、瀬戸内方面、フェルト底は南紀~紀東方面の釣りに使います。筏や沖釣りの時も、フェルト底に変えれば、そのまま使えます。では2足買ったらいいのかといえば、やはり1足の方が経済的ですし、メンテも楽です。底材を選ぶポイントは上に書きました。自分が通うメインの釣場に合わせればよいのです。地磯通い中心ならスパイクシューズで決まりです。釣場の状況まで分からなければ、先輩や磯釣りに詳しい店員に聞けば教えてくれます。迷ったときは迷わずフェルトにして下さい。メンテと在庫状況以外は殆どの点で優れます。予算があれば張り替え式にしましょう。もっとも「ちゃりこ」のように、がちゃがちゃ鳴り響くスパイクシューズを履くと「気合いが入る!」という方はそれをお勧めします。

釣り用スパイクシューズ選びのポイント

(1)スパイクの鋲の材質、ピン数、配置について

超硬質ピンというのがあります。ピンは思っているより早く減りますので、効果はあるかも知れません。メーカーのプロパー商品の方が、こういう面ではノンブランド品より安心できるかも知れませんね。ピンの数はメーカーにより違います。あるメーカーの靴底は明らかにピン数が少ないです。摩擦にどういう因果関係があるのかまでは分かりませんが、少ない分ピンの突き上げ感は強いと思います。ピンの配置についても、メーカーによっては、かなり靴の縁より内側寄りに付いています。ということはハイヒールと同じで、足裏の安定感が若干損なわれると云うことですね。

(2)スパイクの突き上げ感について

ブーツによって、スパイクシューズの突き上げ感がはっきり分かるものがあります。これはダメです。釣っていると、だんだん足の裏が痛くなってきます。釣具店で試着したときに、足裏に左右ずつ体重をかけてチェックしてみて下さい。スパイクの突き上げがはっきり分かるようなものは、ずばり敬遠した方が無難です。

(3)甲高・幅広の選び方

日本人の足は甲高幅広です。ですから釣り用スパイクシューズも日本人用に合わせた型のものを選ばないと疲れますし、脱着もしにくいと思います。磯ブーツなら大丈夫だと思いますが、中国製の超安価な長靴などは、欧米向けに作られている可能性があるので、用心した方が良いでしょう。いずれも必ず試着して決めることが大切です。大きい足(笑魚)小さい足(ちゃりこ)の人はサイズに苦労しますが、妥協せずに最高の一足を見つけましょう。

(4)磯釣りにはEサイズがいい

釣り用スパイクシューズにはEサイズ(ワイド)といって、ふくらはぎ部分に余裕を持たせて作っているサイズバリエーションがあります。早い話が足の太い人用です。私は特に足が太くありませんが、このEサイズで重宝しています。冬はアンダーウェア、スウェット、登山靴下などで、相当足回りが太くなるからです。窮屈さがしのげますし、靴の脱着も楽です。おそらく取り寄せになると思いますが、おすすめです。

(5)サイドファスナーが便利

足が大きかったり、甲高の人はスパイクシューズの脱着に苦労していませんか。こういうときは、ちょっと高いですがサイドファスナー付が楽です。冬場、着ぶくれしたパンツの裾をブーツの中に入れたいときも、すんなり裾をたくし込むことができ、とても便利です。ファスナーといっても、中にはゴムのフラップが付いているので、防水に問題は無い釣り用スパイクシューズもたくさんあります。

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釣り用スパイクシューズのまとめ

釣り用スパイクシューズのは何しろ長靴ですから、基本的にメンテはありません。しかし釣行ごとに洗う習慣はつけましょう。コマセを使う磯釣りでは長靴も臭います。トランクに入れっぱなしは、釣り用スパイクシューズの匂いを悪くすることにもなります。特にフェルトは汚れが染み込むので、ごしごしきっちり洗いましょう。それと一般的なスパイクは鉄です。真水で洗わないと錆びますので注意しましょう。仕上げにオドエイドを一拭きするだけで大分違います。